スクール運営

語学スクール管理システムの選び方:本当に必要な機能

語学スクール管理システムに必要な機能を解説します。レベル分けテスト、CEFRのレベル別クラス、随時入会、試験対策、受講料、修了証、留学生対応まで整理しました。

目次
  1. 語学スクールならではの特徴
  2. レベル分けテストとレベル別クラス
  3. 時間割、出欠、随時入会
  4. 宿題、テスト、試験対策
  5. 受講料、請求書、レベルの修了証
  6. 国籍の多様な受講生とのコミュニケーション
  7. 要件チェックリスト:業務とZolinexでの対応
  8. Zolinexと語学スクール

語学スクール管理システムとは、受講生情報、レベル分けテスト、レベル別クラス、時間割、出欠、宿題とテスト、受講料、修了証、連絡といった語学スクールの日常業務を一か所で管理する仕組みです。ほかの教室と違うのは、多くの場合CEFRのA1〜C2に基づくレベル体系、クラス間の受講生の頻繁な移動、そして国籍の多様な受講生です。よいシステムは、無理な回避策を強いることなく、こうした業務をそのまま支えてくれます。

要点まとめ

  • レベル分け、レベル別クラス、随時入会、試験対策、レベルの修了証といった語学スクール特有の業務でシステムを評価します。
  • リスニング問題、進行中のクラスへの途中入会、レベル変更は、営業デモだけでなく自校のデータで試します。
  • 受講生や講師の国籍が多様なら画面の表示言語が重要ですが、自校の文書は自分で翻訳する必要があります。
  • 自動のレベル判定など「標準では備わっていない機能」を各社に確認し、その場合どう対応するかを決めておきます。

語学スクールならではの特徴

一般的なコース管理システムは、受講生、講座、時間割、支払いを扱います。語学スクールにはそのすべてに加えて、日々のほぼすべての業務に影響する要素がいくつかあります。

CEFRに基づくレベル

多くの語学スクールは、欧州評議会が公開するヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の6段階で講座を組み立てています。A1・A2(基礎段階)、B1・B2(自立段階)、C1・C2(熟達段階)です。1学期で1講座が収まるよう、B1.1とB1.2のようにさらに分けるスクールも多くあります。レベルは、受講生が入るクラス、使う教材、次に受けるテスト、修了証の記載内容など、ほぼすべてを左右します。

随時入会とクラス間の移動

多くの語学スクールは、年に一度の開講ではなく、毎週や毎月新しい受講生を受け入れています。受講生も動きます。確認テストの後にレベルを上げる、進度が速すぎてレベルを下げる、仕事の時間が変わって別の時間帯に移る、といった具合です。移動のたびに、時間割、出欠、受講料、ときには修了証にも影響が出ます。

多様な講座の形式

  • レベル別のグループレッスン:午前・午後・夜の時間帯で開講することが多い形式です。
  • 集中講座:数週間にわたり週に多くの時間を学ぶ形式で、留学生や試験前の受講生に人気です。
  • 個人・少人数レッスン:個別の時間割で、変更も頻繁です。
  • 試験対策講座:英検、TOEIC、TOEFL、IELTS、日本語学校なら日本語能力試験(JLPT)などの対策です。
  • オンライン・ブレンド型の講座:ライブ授業と自習を組み合わせます。

国籍の多様な受講生

語学スクール、特に日本語学校では、一つのクラスに複数の母語の受講生がいることも珍しくありません。入会の規約、支払いの案内、時間割の変更は、学んでいる言語をまだ十分に話せない人にも理解できなければなりません。

レベル分けテストとレベル別クラス

よいレベル分けは、新しい受講生を、授業についていけて、なおかつ挑戦もあるクラスに入れます。通常は3つの部分から成ります。

  1. 筆記テスト:文法、語彙、読解。自動採点できる選択式の問題が中心です。
  2. リスニング:短い音声と設問。問題に音声を埋め込めるテスト機能が必要です。
  3. スピーキングとライティングの確認:講師との短い会話や短い作文を、人が評価します。

システムはテストの配信と選択式の採点を担えますが、最終判断は、得点と会話の結果を合わせて見る講師が行うべきです。レベルごとの得点帯を社内の簡単な表で決め、学期ごとに見直し、判定結果を受講生情報に記録して、なぜそのクラスにいるのかを誰でも分かるようにします。

早めに確認したい実務上の点があります。入会前の見込み客がレベル分けテストを受けられるのか、先に受講生アカウントが必要なのか、です。たとえばZolinexでは、テストを受けられるのはアカウントがあり講座に登録済みの受講生なので、事務局が先にアカウントを作成します。見込み客向けの公開テストが重要なら、各社にどう対応しているかを確認しましょう。

クラス名は、レベル、段階、時間帯を組み合わせると実用的です。たとえば「B1.2 夜 月水」です。名前に一貫性があると、一覧、時間割、修了証が読みやすくなり、レベル専用の項目がないシステムでは特に役立ちます。

時間割、出欠、随時入会

語学スクールは少人数のスタッフで多くのクラスを並行して運営することが多いため、時間割は分かりやすく、変更はすぐに受講生に届く必要があります。

  • 繰り返しのスケジュール:各クラスは決まった曜日と時間に授業があり、講師と受講生は別の表計算ファイルなしでそれを確認できるべきです。
  • 講師のスケジュール:非常勤や業務委託の講師は複数のクラスを担当することが多いため、重複を避けるには講師ごとの1週間を見られる画面が必要です。
  • 授業ごとの出欠:出席要件のある修了証、企業派遣の受講生に欠かせません。留学生を受け入れる日本語学校では在籍管理の一環として出席状況の把握が求められます。具体的な基準は所管官庁の最新情報を確認してください。これは一般的な情報であり、法的助言ではありません。
  • いつでも入会:進行中のクラスへの受講生の追加は、支払い状況と教材へのアクセスも含めて数分で済むべきです。
  • 集中講座と個人レッスン:柔軟な時間割が必要です。個人や少人数のグループごとに講座を分けると、出欠と受講料が明確になります。

受講生がレベルを変えるときは、履歴を書き換えるのではなく、元の登録を終了して新しい登録を作ります。こうすれば、両方の講座の出欠と支払いを追跡できます。

宿題、テスト、試験対策

語学スクール向けのシステムは、文法練習だけでなく、聞く・話す・読む・書くの4技能すべてを支えるべきです。

  • 宿題と作文課題:オンライン提出、期限、文章でのフィードバックがあれば、受講生は添削から学べます。
  • 確認テストと修了試験:文型には多肢選択と正誤、文法には穴埋め、ライティングには短答式と論述と、問題形式を組み合わせます。
  • リスニング課題:問題に音声や動画を直接埋め込みます。
  • 模擬試験:試験対策講座向けに、制限時間と受験期間で本番に近い条件を再現します。
  • 自習教材:ブレンド型の講座や欠席した受講生向けの動画レッスンやワークシートです。

スピーキングは、システムで評価するのが最も難しい技能です。実際には講師が教室やライブのオンライン授業で評価し、得点やメモとして記録します。ソフトウェアがこれを確実に代行できるという約束には慎重になりましょう。

受講料、請求書、レベルの修了証

受講料と支払い

語学スクールの料金体系は、レベルごと、月謝、回数券のようなレッスンパック、集中講座の週単位、個人レッスンの時間単位など、さまざまです。どの体系でも、登録ごとに請求済み・入金済み・未払いの額が分かり、分割払いに対応できることが必要です。オンラインでカード決済を受けたい場合は、システムを選ぶ前に、自国でどの決済サービスが使えるかを確認しましょう。

レベルの修了証

受講生は、就職先、大学、自分の記録のために、修了したレベルの証明を必要とします。スクールの修了証には、講座、レベル、期間、出席要件を設けているならその内容を記載します。これはスクール独自の修了証であり、公式の試験結果ではないことを明確にしましょう。英検、TOEIC、IELTS、JLPTなどの証明書を発行できるのは各試験の実施団体だけです。QRコードと公開の検証ページを備えたデジタル修了証なら、企業や教育機関が数秒で真正性を確認できます。仕組みはQRコード付きデジタル修了証の記事で解説しています。

国籍の多様な受講生とのコミュニケーション

語学スクールで連絡する相手は、そもそもまだその言語を学んでいる人たちです。支払い、時間割の変更、テストの日程についての誤解は、欠席や受付での繰り返しの質問につながります。

  • 画面の表示言語:受講生と講師が、学んでいる言語に関係なく、よく分かる言語でシステムを使えるようにします。アラビア語のような右から左に書く言語には、正しく反転したレイアウトが必要です。
  • 自校の文書:入会規約、入会時の案内資料、支払いの案内は自校で翻訳する必要があります。質問が最も多い文書から始めましょう。
  • やさしい言葉:短い文、誤解のない日付の書き方、1通に1つの話題を心がけます。
  • 文字の連絡手段:学習中の受講生には、電話よりメッセージや講座チャットのほうが分かりやすく、読み返したり単語を調べたりできます。

夏期講座の中高生など未成年の受講生については、保護者の連絡先を登録し、どう連絡するかを事前に取り決めておきます。翻訳の進め方や右から左に書く言語への対応は、多言語対応のスクール管理システムの記事で詳しく紹介しています。

要件チェックリスト:業務とZolinexでの対応

この表を使えば、どのシステムでも自校の業務と照らし合わせて比べられます。3列目は、標準では備わっていない点も含め、Zolinexでの対応を示しています。

業務システムに必要なことZolinexでの対応
レベル分けテスト選択式と記述式の問題、リスニング用の音声、スタッフが見られる得点テストの種類「レベル分け」で、問題に音声や動画を添付可能。多肢選択と正誤は自動採点、記述は講師が採点。受験者には受講生アカウントと、テストのある講座への登録が必要。得点からの自動レベル判定は標準では備わっていない。
レベル別クラス(CEFR A1〜C2)レベルと時間帯で受講生をまとめるレベル別クラスごとに1講座(例:「B1.2 夜」)。CEFRレベル専用の項目はなく、レベルは講座名で表す。
随時入会とレベル変更進行中のクラスにいつでも追加し、レベル間で移動させる管理者が受講生アカウントを作成(Excel/CSVの一括取り込みも可)し、進行中の講座にいつでも登録できる。レベル変更は登録の取り消しと新規登録で行い、ワンステップの「進級」機能や一般公開の自己登録はない。
時間割クラスの定期的な時間、講師の1週間、集中講座と個人レッスン講座ごとの毎週の授業と任意の教室名。同じ講座内の重複は登録不可、講師は週間スケジュールを確認できる。講座をまたいだ講師の重複と教室の定員は自動ではチェックされない。
出欠授業ごとに記録し、スタッフと受講生が確認できる講師が授業ごとに出欠を記録し、受講生は自分の出欠を確認できる。
宿題と作文オンライン提出、期限、文章でのフィードバック指示、期限、満点、期限後提出の設定を備えた課題。ファイル提出、遅れの表示、得点と文章でのフィードバック。
確認テストと模擬試験問題形式を組み合わせた時間制限つきのテスト確認、修了、小テストの種類と5つの問題形式。制限時間、受験期間、受験回数、出題順のシャッフル、合格点。
オンライン・ブレンド型の授業会議リンク、自習用動画、教材講座ごとの会議リンク(Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Jitsiなど)、動画レッスン、資料。受講生は自分の視聴状況を確認できるが、スタッフは受講生ごとの視聴状況を見られない。
受講料と請求書支払い状況、分割払い、請求書、オンライン決済全額・一部の入金を記録できる請求書、分割払いの請求に使う定期請求書、Stripeでのカード決済(Stripeが使える国の場合)はProとBusinessプランで利用可能。
レベルの修了証第三者が確認できる修了証QRコードと公開の検証ページ付きの修了証。レベルはテスト結果から自動では反映されない。
多言語での連絡受講生の言語での画面表示、文字の連絡手段利用者ごとに選べる9つの表示言語(右から左に書くアラビア語を含む)。講座チャット、ダイレクトメッセージ、システム内メール、通知。自校のメッセージは自動翻訳されない。
年少の受講生保護者の連絡先受講生情報に保護者の連絡先の項目あり。保護者用ポータルや保護者のログインはない。

どのシステムを評価する場合も、実際の業務で試しましょう。レベル別クラスを作る、音声問題付きのレベル分けテストを実施する、進行中の講座に受講生を登録する、レベルを変更する、請求書と修了証を発行する、といった手順です。評価の全チェックリストと移行計画は、コース管理システムの選び方のガイドにまとめています。

Zolinexと語学スクール

Zolinexは、語学スクールの中心的な業務を一つのクラウドシステムでカバーします。各レベル別クラスは、毎週のスケジュール、資料、講座チャット、オンライン授業用の会議リンクを持つ1つの講座になります。講師は出欠を記録し、課題を出し、リスニング用の音声を含むレベル分けテストなどのオンラインテストを実施します。受講生、講師、管理者はそれぞれ専用のポータルを使い、9つの表示言語から選べます。修了証にはQRコードが付き、公開ページで検証できます。請求書、入金の記録、Stripe決済(自国でStripeが使える場合)は、Proプラン(2026年10月時点で月額49米ドル)とBusinessプランの機能です。自動のレベル判定、CEFRレベル専用の項目、保護者用ポータルは備わっていません。料金は変わる可能性があるため、最新の料金プランをご確認ください。

最適な語学スクール管理システムは、最初のレベル分けテストからレベルの修了証まで、自校の実際の運営に合うものです。業務を書き出し、各システムをそれに照らして試し、システムの外で対応することを事前に決めておきましょう。

よくある質問

語学スクール管理システムとは何ですか?

受講生情報、レベル分けテスト、レベル別クラス、時間割、出欠、宿題とテスト、受講料、修了証、連絡など、語学スクールの日常業務を一か所で管理するシステムです。一般的なコース管理システムと比べて、CEFRレベル、随時入会、レベル変更、テストのリスニング問題、国籍の多様な受講生との連絡といった語学スクール特有の業務にうまく対応できることが求められます。

語学スクールの管理システムにはどんな機能が必要ですか?

受講生情報、繰り返しの時間割を持つレベル別クラス、進行中のクラスへの途中入会、授業ごとの出欠、フィードバック付きの宿題、リスニング用の音声を使えるオンラインテスト、受講料と分割払いの管理、請求書、修了証、複数の表示言語での文字による連絡が基本です。自動のレベル判定など標準で備わっていない機能と、その代わりの対応も確認しましょう。

語学スクールではCEFRのレベル分けをどう行いますか?

多くのスクールは、文法・語彙・読解の筆記テスト、音声を使ったリスニング、講師との短い会話や作文の確認を組み合わせます。システムはテストを配信し選択式の問題を自動で採点できますが、最終判断は講師が行うべきです。レベルごとの得点帯を社内で決め、判定した受講生のその後の様子をもとに学期ごとに見直しましょう。

語学スクールの修了証にCEFRレベルを記載できますか?

はい。スクールは自校のテストとCEFRの能力記述文に基づき、自校の講座で修了したレベルを記載できます。ただし、それはスクール独自の修了証であり、英検、TOEIC、IELTS、JLPTのような、実施団体だけが発行できる公式の試験結果ではないことを明確にしましょう。QRコードと公開の検証ページがあれば、修了証の確認も簡単です。

語学スクール管理システムの費用はどのくらいですか?

多くのクラウドシステムは受講生数に応じた月額または年額の料金で、講座数、講師数、容量に上限があることもあります。たとえばZolinexは2026年10月時点で、受講生25人までの無料プランがあり、有料プランは月額11米ドルから、請求書と決済機能は月額49米ドルのProプランからです。料金は変わる可能性があります。

Zolinex編集部

Zolinex編集部は、学校・語学スクール・研修機関向けのクラウド型管理ソフトを開発するチームです。ガイドは、スクールが日々の講座・受講生・受講料をどう運営しているかに基づいています。