生徒募集・集客の方法:塾・スクールで受講生を増やす基本
塾・スクールの生徒募集と集客の方法を解説します。対象と講座の絞り込み、ウェブサイトの基本、Googleビジネスプロフィール、紹介、体験授業、素早い対応までまとめました。
目次
生徒募集で受講生を増やすには、講座が誰のためのものかをはっきりさせ、その人たちが見つけやすく、料金と時間割をすぐ確認できるようにし、問い合わせには素早く返信することです。多くの学習塾、語学スクール、研修機関にとって、集客の成果はいくつかの基本を続けることから生まれます。明確な講座、情報が十分なウェブサイト、整ったGoogleビジネスプロフィール、満足した受講生からの紹介、そして問い合わせから体験授業、入会までの素早く数字で追える流れです。
要点まとめ
- すべてを全員に売り込むのではなく、一度に一つの対象と一つの明確な講座に絞ります。
- 料金、時間割、所在地、連絡先を公開し、問い合わせにはその日の営業時間内に返信します。
- 地域の教室にとっては、地域検索、紹介、体験授業が最も費用対効果の高い経路であることが多いものです。
- 問い合わせ数、体験数、入会数を毎月数え、受講生の継続も集客の一部として扱います。
対象と講座をはっきりさせる
「受講生を増やしたい」は対象ではありません。広告や集客に時間やお金をかける前に、誰に届けたいのか、なぜほかではなく自校を選ぶべきなのかを書き出します。
- 誰に:ビジネス英語が必要な社会人、高校受験を控えた中学生の保護者、社員研修を求める企業など。
- その人の目標:試験合格、就職や昇進、学校の授業についていくこと、仕事でのコミュニケーション。
- その人の制約:時間帯、予算、通える距離、オンラインか対面か。
- 自校の講座:講座、レベル、時間割、人数、料金、そしてこの対象にとってなぜよい選択なのか。
次に、見込み客がすぐに理解できる一文を作ります。たとえば「働く社会人のための少人数制の夜の英会話。週2回、駅から徒歩5分」です。この一文が、ページの見出し、プロフィールの説明文、投稿の核になります。
強みを正直に選ぶ
少人数制、資格のある講師、柔軟な開始日、試験対策への特化など、毎回確実に提供できる本当の強みを2〜3つ選びます。合格保証のように、自分でコントロールできない成果は約束しないことです。期待を裏切られた受講生も周りに話し、口コミを書きます。
問い合わせにつながるウェブサイトの基本
ウェブサイトは大きくなくて構いませんが、問い合わせ前に人が抱く疑問に答えている必要があります。料金や開始日が見つからないと、多くの人はそのまま次のスクールに移ってしまいます。
- 明確な料金:講座ごとか月ごとの価格、含まれるもの、支払い方法。決め方と見せ方は受講料の決め方の記事で解説しています。
- 時間割:開始日、曜日と時間、講座の期間、レベル。
- 所在地とアクセス:住所、地図、最寄り駅、駐車場。オンライン講座なら、使う会議ツールと受講に必要なもの。
- 連絡先:電話番号、メールアドレス、短い問い合わせフォーム、使っていればLINE公式アカウントなどのメッセージ窓口。
- 信頼:講師とその資格、教室の写真、同意を得て集めた受講生の声、規約。
- スマートフォン優先:多くの人が最初にスマートフォンでサイトを見るため、すべてのページをスマートフォンで確認します。
素早い返信
問い合わせは関心が高まった一瞬で、すぐに冷めます。しかも多くの人は複数のスクールに同時に問い合わせています。その日の営業時間内、できれば数時間以内に返信しましょう。質問そのものに答え、特定の日のレベルチェックや体験授業など、具体的な次の一歩を提案します。入会の繁忙期も含め、毎日の問い合わせ担当者を一人決めておきます。
Googleビジネスプロフィールで地域検索に強くなる
教室を構えるスクールにとって、「英会話 近く」や「地名+個別指導」で検索した人が最初に教室を目にするのは、Googleビジネスプロフィールであることがよくあります。プロフィールは無料で、自分で管理できます。
- プロフィールのオーナー確認をし、最も的確なメインカテゴリを選び、当てはまる追加カテゴリも設定します。
- 名称、住所、電話番号、営業時間、ウェブサイトを、ネット上のどこでも同じ表記にそろえます。
- 入口、教室、講師の実際の写真を、写っている全員の同意を得て掲載します。
- 主な講座を説明し、新しい講座の開始日や説明会などの最新情報を投稿します。
- レベルを修了したときなど自然なタイミングで満足した受講生に口コミをお願いし、すべての口コミ、特に批判的なものには丁寧に事実に基づいて返信します。
口コミと引き換えに割引や特典を出したり、自分で口コミを書いたりしてはいけません。Googleのポリシーは偽の口コミや見返りのある口コミを禁止しており、違反すると口コミが削除されることがあります。事業者が関与していることを隠した投稿は、景品表示法のステルスマーケティング規制にも抵触するおそれがあります。これは一般的な情報であり、法的助言ではありません。
プロフィールに加えて、重要な講座ごとにウェブサイトに専用のページを作り、受講生が使う言葉で書き、関係があれば地域名や駅名も入れましょう。
受講生を集める経路
唯一の最善の経路はありません。対象、予算、成果が必要な時期によって最適な組み合わせは変わります。次の表はおおまかな目安であり保証ではなく、費用と時間は地域によって大きく異なります。
| 経路 | 費用 | 成果が出るまでの期間 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 料金と時間割を明記したウェブサイト | 低〜中:制作費の後は少しの維持費 | 数週間 | すべてのスクール。ほかのすべての経路の行き先 |
| Googleビジネスプロフィールと地域検索 | 自分の時間以外は無料 | 数週間〜数か月 | 教室を構えるスクール |
| コンテンツ(記事、ガイド、短い動画) | 主に自分の時間 | 数か月 | 試験対策、専門講座、信頼づくり |
| 在籍生からの紹介 | 低(紹介特典があればその分) | すぐ〜数週間 | 満足している受講生がいるスクール |
| 学校や企業との提携 | 低いが関係づくりに時間がかかる | 数か月 | 企業研修、個別指導、放課後の講座 |
| 体験授業と説明会 | 講師の時間と教室 | 数日〜数週間 | 関心のある人を入会につなげる |
| SNSでの通常の投稿 | 主に自分の時間 | 定期的に投稿して数か月 | 若い世代や保護者向けの講座、日々の教室の様子の発信 |
| 検索広告・SNS広告 | 中〜高、継続的 | 数日 | 特定の講座の募集、新しい講座の反応を試す |
コンテンツ
役立つコンテンツは、将来の受講生が実際に抱く疑問に答えます。英検準2級にはどのくらいの英語力が必要か、1つ上のレベルに上がるまでの期間、体験授業の内容などです。記事や動画からは対応する講座のページにリンクします。育つまで数か月かかりますが、公開した後も長く働き続けます。
紹介
満足している受講生は、最も信頼される宣伝役です。試験でよい結果が出たときやレベルの修了時など自然なタイミングでお願いし、紹介しやすい仕組みを作ります。ルールを決めたシンプルな友人紹介割引は、多くのスクールでうまく機能します。
提携
地域の学校、大学、企業、団体、図書館は、講座を紹介してくれたり、説明会の場を提供してくれたりします。企業には、ニーズの分析、日程、出席の記録、修了証をまとめた分かりやすいパッケージを提案しましょう。
体験授業と説明会
体験授業は見込み客のリスクを下げ、実際の指導を見てもらう機会です。明確な成果のある本番の授業と同じように計画し、入会の案内を用意し、1日以内にフォローします。説明会は、春期講習や新年度の募集など主な募集期間の前に、特に保護者向けに効果があります。
SNS
対象が実際に時間を過ごしているプラットフォームを1〜2つ選び、日々の様子、講師の紹介、同意を得た受講生の成果、次の開講日などを定期的に投稿します。量より継続が大切です。
素早いフォローと数字の把握
集客は、問い合わせが入会につながって初めて報われます。問い合わせ、体験授業かレベルチェック、入会という単純な流れとして考えましょう。
- すべての問い合わせを、日付、経路(「何で当校を知りましたか」)、関心のある講座、合意した次の一歩とともに記録します。
- その日の営業時間内に返信し、体験授業かレベルチェックの具体的な日時を提案します。
- 体験の後は1営業日以内に、おすすめのレベル、開始日、入会の手続きを伝えます。
- 迷っている人には1〜2回だけ追加で連絡し、それ以上は控えます。
毎月、問い合わせ数、体験数、入会数の3つを数えます。たとえば、ある架空の学習塾が3月に問い合わせ60件、体験授業30件、入塾18件だったなら、問い合わせの半数が体験に進み、体験30件のうち18件が入塾したことになります。問い合わせは多いのに体験が少ないなら、返信の速さと最初の回答を見直します。体験は多いのに入会が少ないなら、体験授業そのもの、料金、時間割を見直します。
入会ごとに経路も記録しましょう。数か月たてば、クリックや電話の数ではなく、実際に入会して続けてくれる受講生をどの経路が連れてきているかが見えてきます。
受講生の継続も成長の一部
次のレベルに進んでくれる受講生は、もう一度探す必要のない受講生です。紹介や口コミの多くも、長く通ってくれる受講生から生まれます。詳しくは受講生の定着率を高める方法で解説していますが、基本は次のとおりです。
- 最初の数週間をスムーズにします。初回の授業の前にアカウント、時間割、教材を用意しておきます。方法は受講生の登録とオンボーディングのガイドで紹介しています。
- 講座の途中で意見を聞き、目に見える形で対応します。
- 今の講座が終わる前に、明確なおすすめと開始日を添えて次の講座を案内します。
- 何回か続けて欠席した受講生には、黙って辞めてしまう前に早めに連絡します。
受講生の声は同意を得てから
受講生の声や合格体験記には説得力がありますが、ウェブサイト、SNS、印刷物など掲載先を示したうえで、記録に残る形で本人の同意を得たものだけを使います。未成年の場合は保護者に確認します。同意が撤回されたら削除します。コメントを創作したり「手直し」したりせず、いただいたとおりか、本人が了承した修正を加えて掲載しましょう。
広告メールの同意と個人情報
集客では見込み客の個人情報を扱うため、多くの国で連絡の方法が規制されています。ほぼどこでも当てはまる原則は次のとおりです。
- ニュースレター、広告メール、宣伝のメッセージを送る前に、別途明確な同意を得ます。日本では特定電子メール法により、広告宣伝メールには原則として事前の同意が必要です。
- いつ、どのように同意を得たかを記録し、配信停止を簡単にします。
- 問い合わせで何の情報を集め、何のために使い、どのくらい保管するかを、分かりやすいプライバシーポリシーで説明します。個人情報保護法では利用目的の通知や公表が求められます。
- 入会手続きのために連絡先を持っているというだけで、問い合わせた人、受講生、保護者を広告の配信リストに加えないようにします。
- 広告に使う受講生の写真や動画には、別途同意を得ます。
これは一般的な情報であり法的助言ではないため、集客の方法は個人情報保護の専門家や弁護士にご確認ください。
Zolinexが役立つところ、役立たないところ
Zolinexは集客ツールではありません。問い合わせフォーム、顧客管理(CRM)、メール配信、広告の機能はなく、受講生が自分で登録することもできないため、問い合わせはウェブサイトのフォーム、メール、電話、表計算ソフトで管理します。Zolinexが役立つのは入会が決まった後で、そこでの受講生の体験が継続と紹介を左右します。管理者は受講生アカウントを1件ずつ、またはExcelやCSVから一括ですぐに作成できます。受講生は自分のポータルで、選んだ言語で、時間割、教材、会議リンクを確認できます。ProとBusinessプランでは、請求書をメールで送り、ポータルでも確認できます。修了証にはQRコードが付き、誰でもオンラインで検証できます。匿名にもできる講座のアンケートで、改善すべき点も分かります。詳しくは機能一覧をご覧ください。
受講生を増やす方法は、気の利いたキャンペーン一つで決まることはまれです。明確な講座、正直で情報が十分なウェブサイト、素早い返信、紹介してくれる満足した受講生、そして何が効いているかを示す毎月の数字から生まれます。
よくある質問
塾やスクールの受講生を増やすにはどうすればよいですか?
まず対象と講座をはっきりさせ、ウェブサイトに料金、時間割、所在地、連絡先を公開し、Googleビジネスプロフィールを整えます。問い合わせにはその日の営業時間内に返信し、体験授業やレベルチェックを提案します。満足した受講生からの紹介や学校・企業との提携も加え、問い合わせ数、体験数、入会数を毎月数えて、効果のある経路を見極めましょう。
学習塾や語学スクールで最も費用をかけずに生徒募集する方法は?
地域の教室にとって費用が最も少ないのは、整ったGoogleビジネスプロフィール、料金と時間割を明記したウェブサイト、在籍生からの紹介、学校・企業・団体との提携であることが多く、主にかかるのは時間です。有料広告は早く成果が出ますが継続的に費用がかかり、ウェブサイトと問い合わせ対応が整ってから使うと最も効果的です。
問い合わせにはどのくらいの速さで返信すべきですか?
その日の営業時間内、できれば数時間以内に返信しましょう。多くの見込み客は複数のスクールに同時に問い合わせており、関心はすぐに冷めます。質問そのものに答えたうえで、特定の日の体験授業やレベルチェックなど具体的な次の一歩を提案します。誰かの手が空くまで待たせないよう、毎日の問い合わせ担当者を一人決めておきます。
Googleビジネスプロフィールで生徒を集めるにはどうすればよいですか?
オーナー確認をして最も的確なカテゴリを選び、名称、住所、電話番号、営業時間をネット上のどこでも同じ表記にそろえます。同意を得た実際の写真を載せ、主な講座を説明し、開講日や説明会などを投稿します。自然なタイミングで満足した受講生に口コミをお願いし、すべてに返信しましょう。見返りのある口コミはGoogleのポリシーで禁止されています。
受講生の声の掲載や広告メールの送信には同意が必要ですか?
原則として必要です。受講生の声、氏名、写真は、掲載先を示したうえで記録に残る形で同意を得たものだけを使い、未成年は保護者に確認します。日本では特定電子メール法により、広告宣伝メールには原則として事前の同意が必要です。同意の記録を残し、詳細は専門家にご確認ください。これは一般的な情報であり、法的助言ではありません。